
アメリカン・ミュージック・アワードの出発
アメリカン・ミュージック・アワードはABCで放映してます。過去を遡ると70年代にはグラミー賞をABCが放映してた時期もあったようです。2年ほどで会場が変わり、放映もABCではなくなりました。そこでグラミー賞に対抗するものとして生まれたのがこのAMAs(アメリカン・ミュージック・アワード)だそうです。あまりにストレートな対抗心で(笑)驚きます。
アメリカ3大音楽賞と特徴
アメリカでの音楽賞といえば、グラミー賞、ビルボード・ミュージック・アワード、アメリカン・ミュージック・アワードの3つと言われてますが、それぞれに特徴があります。グラミー賞はエンターテイメント業界の人の投票で選出します。ビルボード・ミュージック・アワードは、アルバムと音源のセールス量、ストリーミング再生回数、ラジオでの放送回数が重要になてきます。
今回のアメリカン・ミュージック・アワードは、数ある賞の殆どを一般投票(ファンによる投票)で選出するという音楽賞です。賞のタイトルに「Favorite」がついているのが、それです。とても大胆なスタイルですが「今年の歌手 『Artist of the Year(アーティスト・オブ・ザ・イヤー)』」を選ぶという意味では一番分かりやすい気がしますし、振り返った時にも当時を思い出しやすいというメリットもあります。またアイコンと呼ばれるアーティストにはチャンスがある音楽賞ですよね。
アーティスト・オブ・ザ・イヤー
そんなAMAsですが、「Artist of the Year」には Favorite とはついてませんので、それ以外の審査要素もあるということになります。またこの 「Artist of the Year」 に過去一度も、アジア人がノミネートされたことはありませんでした。BTSを応援しているARMYでいると人気でノミネートされるなら簡単そうに感じますが、アメリカの規模を舐めたらダメですよね(笑)過去10年の アーティスト・オブ・ザ・イヤー 受賞者はテイラー・スウィフト、ジャスティン・ビーバー、ワン・ダイレクション、アリアナ・グランデ、ブルーノ・マーズです。中でもテイラー・スウィフトはここ3年を連続で独占状態だそうです。
BTSとアメリカン・ミュージック・アワードの4年
BTSが最初にAMAに参加したのは2017年でした。賞には絡みませんが、ご招待でパフォーマンスをしました。当時のVLiveを見ると、「緊張で足が震えた」「実感がわかない」「SUGAがこんなに緊張すると思わなかった」となんとも可愛いアイコングループがそこにはいました。たった4年なんですけどね。この写真がそのライブ映像なんですが、このカットを見ると始まったばかりの「視聴者が391人(一瞬で600人になってましたが)」と話しています。今なら多分この数分で300万人以上でしょうね。実際に、2021.11のAMA終了後のVLiveは、始まって5分もしないうちにサーバーがダウンしましたが(笑)その時点で1400万人超えてました。それは落ちますよね(笑)

ユンギ(SUGA)の想い
ユンギは2017のVLiveで緊張してると言われたことに対して「AMAを見て育ったから…」と回答していました。そして今回、当時の気持ちと今を比べ、「4年前のAMAデビューは恐ろしくてとても緊張した自分から考えれば、もう怖がらずに楽しく受け入れられそうです」(2021.11.22 VLiveから)と話しました。BTSが初めて受賞したのは2018年「Favorite Social Artist」賞ですが(その時はツアー中で不参加でしたので)2017年の話をパフォーマンスデビューしたという意味で話してると思います。そして今年が4年ぶりの現地参加なんです。
以前にもユンギは「AMAsのパフォーマンスが終わった後、僕はシャワーで泣いてしまったんだ。『やったぁ』っていう感じの涙ではなくて、怖くて泣いてしまったんだ。想像以上のことに、これからの不安とプレッシャーそういうものをどうしたらいいのかと考えたら怖くて(意訳)」と防弾会食VLiveで話しました。背伸びしない彼の素直な気持ちが伝わってきます。
2021 Artist of the Year 受賞 BTS!!!
そして今年、3年連続で 巨大なファンベースを抱えるテイラー・スウィフトが受賞していた Artist of the Year を、最高で最強の挑戦者BTSが勝利することになりました。勝利?受賞ですね。アジアで初のノミネート、 初のArtist of the Year 受賞、こうやってBTSは自ら作った記録を自らで破り続けるんでしょうね。記録はいずれ、永遠に語り継がれる記憶に変わります。
感想
受賞インタビューでユンギが韓国語で気持ちを伝えました。会場にいた殆どの人が理解できなかったと思いました。
ユンギは英語で気持ちを伝えるほど、話せないから堂々と母国語で話したんですよね。その姿勢が逆にかっこよく見えました。最近は韓国語や英語を話せるアミさんも多くて、時折、惨めに感じることもあるんですよね💦
また、会場では多くのARMYが応援していました。アミボムを持ち込めない代わりに携帯ライトに貼れる紫のシートをアミボム代わりにしたり、工夫をこらしたグッズをARMYに配っていたそうです。また会場内では他のアーティストにもたくさんの声援を送っていました。本当に現地入りしたARMY達が素敵でした。
BTSのメンバーも、表彰というよりイベントとして盛り上がってました。アメリカでの彼らの様子があまりにもナチュラルで、幸せそうに見えて、ほっこりします。
そして何より、終わってから打ち上げ的なものに参加せず、ARMYに向けてのVLive配信をしてくれるのは、昔も今もBTSのメンバーの変わらないところです。ほんとあたたかい。こんなあたたかいメンバーを、何かあるごとに矢面に立たせて、会社なり彼らなりが責められることが多い世の中を恨めしく思います(笑)
もう暫くは、LAを満喫してほしいです。

公式VLiveでのことが記事になってましたのでご紹介(自動訳、一部抜粋)
これまで主な授賞式と音楽チャートで良い成果を挙げるたびに生放送を行ってきたBTSは「AMA」授賞式終了直後、欠かさずライブ放送を通じてファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えてきました。 食卓を囲んで感想を伝えました。
リーダーRMは「今日直接対面公演をしてみましたが、とても面白かったです。 久しぶりに人前で英語をしようとしたら言葉が出ませんでした。 公演の際に何度もご理解いただけたらと思います」と語りました。ジンは「とても上手でしたよ」と。
シュガは「僕が韓国語で話したけど、 全部聞き取れていたよ」と話し、RMは「それはバイブで聞き取れるようです」と笑った。 ジンは「あまりにも久しぶりの公演なので」と公演に対する喜びを表わし、ジョングクも「とても嬉しいです」と共感を示しました。
シュガは「実は”アーティスト·オブ·ザ·イヤー”の韓国語で今年の歌手賞を米国デビュー4年目にして受賞するとは想像もしていなかった」と打ち明けた。 ジェイホープは「本当にすごい」と言いました。 シュガは「人々がこれをどう受け止めるか分からないが、4年前にデビューさえ恐ろしくてとても苦しんでいた人として4年ぶりに大賞、今年の歌手賞を受賞したのは本当に話にならない。 これからBTSにどんなことがあるか、本当に心配せずに楽しく受け入れられると思う」と話しました。
ジンは「『グラミーアワード』も狙えますか」と聞くと、シュガーは24日2時頃(韓国基準)ノミネートリストが発表されるという事実に触れ「みんなで集まって見ましょう」と提案した。 RMは「どうせ僕たちの映像も撮れてますから」と ネタバレしてメンバーたちの笑いを誘った。 続いて「何かすると思う」と一歩遅れて収拾した。
Vは「でもこれで終わりじゃない」と 話します。 ジミンは「とにかく本当に会いたかったです」と 言い、Vは「すごいね」と言って 「今回の『AMA』バイブ本当に良かったです。 反応や態度が本当に良かった」と満足感を示した。 ジンは「公演自体も久しぶりなので受け入れるのが違った」と違いを説明した。