グラミー賞は変わらないのか!

このBlogではARMY目線でのグラミー賞について感じることを、多くの記事やBTSの歴史をもとに綴っていますので感じ方はそれぞれ違うということをご理解いただきお読みくださいますようお願いします。(2021.11.24投稿)

前回(第63回)でBTSとARMYに起きたこと

昨年 レコーディングアカデミーの主催するグラミー賞に、 Dynamiteで1部門の初ノミネートとなったBTSでしたが、残念ながら「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」の受賞は逃しました。ですがBTSは韓国のグループでは初の単独パフォーマンスを披露することになりました。

2021.3月第63回グラミー賞のパフォーマンスです。

グラミー賞の主要部門は「最優秀レコード賞/最優秀アルバム賞/最優秀楽曲賞」と言われています。ですが、彼らがノミネートされたのは 「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス 部門」でした。彼らが受賞できなかったことは早々に発表がありましたが彼らのパフォーマンスは、ノミネートとはまるで関係ないほど後半でした。いつもなら他のアーティストの時も快く拍手を送るARMYですが、この時ばかりは視聴率のために利用されたようで腹立たしく多くのARMYが(BTSの)パフォーマンス後、即座に番組から離れました。そのため、ラストの一番メイン場面での視聴率は稀に見る低さだと翌日のニュースで知ることになりました。

グラミー賞が終わると毎度のように起きる批判

多くのメディアやアーティストが、グラミー賞が終わると毎度のように起きる批判。グラミー賞は世界的にも権威のある賞なのに、多くのアーティストや音楽ファンから毎年のように審査選考に関することに疑問視され続けています。グラミー賞をボイコットするアーティストもでてくるほどです。

最近だと日本でも人気のR&Bシンガーのザ・ウィークエンドです。理由としては「選考基準、選考委員の非公開、不透明さ」など、誰もが感じている「背景にみえる人種差別」を直接的に批判しました。ですが ザ・ウィークエンド だけではありませんでした。多くのアーティストがツイートやインスタで声明を出していました。

ニッキー・ミナージュ
この10年間で7曲同時にビルボードにチャートインし、どの女性ラッパーよりも大きな第1週目にチャートインしたとき、グラミー賞が私に最高の新人賞を与えなかったことを忘れないでください。世代を鼓舞しました。 彼らはそれを白人のボン·アイバーに渡しました。

ジャスティン・ビーバー(Instagramに声明)
「グラミーへ、僕のアーティスト性を評価してくださったことにとても誇りを感じています。僕は音楽に関してはとてもこだわっていて強い意識を持っています。そういうわけで、僕はR&Bのアルバムを制作したんだ。『Changes』はいつだってR&Bアルバムなんだ。これが“R&Bアルバム”とみなされないことにおかしいと感じている。僕はR&Bを敬いながら育って、そのサウンドを具現化するためプロジェクトに携わってきた。ヒップホップのコード、メロディ、ボーカルスタイル、ドラムの音に至るまで全てR&Bを意識して選んでいるのに、このカテゴリーに僕のアルバムが載らないことは明らかにおかしいと思う! ただ1つ明白にしておくと、僕はポップソングも大好きだけど、今回僕が制作したアルバムに関してはそういうジャンルではないということ。僕の功績に敬意を表してくれたこと、僕をノミネートしてくれたことにはとても感謝しています。」

ゼイン・マリク
グラミー賞と関連するすべての人をファックします。握手して贈り物を送らない限り、指名の考慮事項はありません。来年はお菓子のかごをお送りします。
私のツイートは個人的なものでも適格性についてでもありませんでしたが、指名プロセスの包含の必要性と透明性の欠如、そして好意、人種差別、およびネットワーク政治が投票プロセスに影響を与えることを可能にするスペースについてでした
私は透明性と包括性に圧力をかけ続け、闘っています。 ALLの「創造的な卓越性」を尊重し、祝うことを確認する必要があります。秘密委員会を終了します。

ウィズ・カリファ
うん、それは驚きですが、その政治あなたが彼らのパーティーに現れなければ、彼らはあなたの名前を投げつけません

ティナ・テイラー
私が見るのはこのカテゴリーのディックだけなので、Y’allは最高の男性R&Bアルバムと言ったほうがいいです。

63回のグラミー賞を逃したBTSに対して米メディアの反応

驚いたのは、この結果に米メディアが挙ってグラミー賞の在り方について批判したことでした。米Forbes誌は「グラミー賞は恥ずかしげもなく、視聴率欲しさにBTSのパフォーマンスを利用したのだ。」「どの部門で受賞しても遜色なかったのに、結果は違った『人種差別問題が何度も起きたグラミー賞の歴史に改めて目を向けよう』」「グラミー側が損をするだけだ、BTSを認めなくてもARMYはがっかりしなくていい。」などとグラミー主催の レコーディングアカデミー に、厳しい批判の記事を上げた。

グラミー賞の選考基準のや工程に関わる改革を発表

2021年5月26日、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーが、ノミネートや受賞者の選考基準や工程にかかわる変更を発表しました。審査委員会の廃止、選考委員が投票できる部門数の削減、そして新たに2部門の創設などの変更を発表しました。ノミネート候補の絞り込みを決定する匿名の投票委員会を廃止することは、これは今までにない画期的な展開ではないかと想像されていました。

今年、BTSがグラミー賞にエントリーしたのは7部門

今年度、BTSがのグラミー賞にエントリーしたのは、7部門でした。

  • Album of the Year
  • Best Pop Vocal Album
  • Engineered Non-Classical
  • Record of the Year
  • Song of the Year
  • Best Pop Duo/Group Performance
  • Best Music Video

グラミー賞、BTSノミネート結果

BTSは、昨年よりもパワーアップし「Butter」に至っては、米ビルボードHot100でも10週連続1位を獲得する快挙を果たし、次から次へ記録を更新しての、本日のノミネートの発表(日本時間 21.11.24 AM2:00~)になりました。前日のAMAsの結果も、3部門制覇で、最高のArtist of the Yearも獲得しただけに、ARMYはとても盛り上がる一瞬です。またノミネートの放送にBTS出演の文字もあったので期待も増々膨らんでいました。

  • Album of the Year ✖
  • Best Pop Vocal Album ✖
  • Engineered Non-Classical ✖
  • Record of the Year ✖
  • Song of the Year ✖
  • Best Pop Duo/Group Performance
  • Best Music Video ✖

ノミネート結果は、昨年同様に「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞( Best Pop Duo/Group Performance)」たったひとつでした。残念ながら主要部門の最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞のノミネートは「許可」されなかったようです。

今年の Best Pop Duo/Group Performance ノミネートアーティスト一覧

  • BTS『Butter』
  • トニー・ベネット&レディー・ガガ『I Get A Kick Out Of You』
  • ジャスティン・ビーバー&ベニー・ブランコ『Lonely』
  • Coldplay『Higher Power』
  • ドージャキャット ft.SZA『Kiss Me More』

ノミネートに関する米メディア

(抜粋)
ロサンゼルス聯合ニュースは、韓国の人気グループ、BTS(防弾少年団)のヒット曲「Butter」が米音楽界最高の栄誉とされる「第64回グラミー賞」の「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」の候補に選ばれた。BTSは2年連続でノミネートされたが、海外メディアは最高の1年を送ったBTSに対しグラミー側が予想より低い評価を下したと指摘した。

AP通信は、SNS(交流サイト)と音楽チャートを席巻したいくつかの主要シングルが最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞の候補から除外されたと指摘し、今夏のメガヒット曲「Butter」がわずか1部門にノミネートされたと皮肉った。  

ロサンゼルス・タイムズは、グローバルポップ旋風を巻き起こしたBTSがブロックバスター級の1年を送ったにもかかわらずノミネートが1部門だったとし、「Butter」がホット100で10週1位を獲得したが最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞の候補から除外されたと報じた。  

DPA通信はBTSをはじめドレイク、メーガン・ザ・スタリオンらが最優秀アルバム賞の候補から外れたとし、グラミー側の決定に疑問を呈した。  

USAトゥデーも、BTS、ドレイク、マイリー・サイラスらポップチャートで1位を記録したアーティストが主要部門にノミネートされなかったと指摘した。「Butter」はこのうえなく幸せな楽しさを与え、世界最大の音楽配信サービス「スポティファイ」のグローバルチャートで記録を更新した曲だとし、「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」のみのノミネートでよいのかとBTSのファンに問いかけた。

個人的な感想
今回、ノミネート発表にBTSは呼ばれて前撮影をしたようでした。それだけに良い状況なんだろうと予想していました。ところが蓋を開けてみたら昨年と同じ結果。だったらなぜBTSを呼んだの?BTS出演する必要あった?結局、グラミーはまたBTSを利用したんですか?視聴率のために(笑)
これでは、前回の3月と何ら変わらない。あれだけ叩かれてグラミーの価値はなんぞ?とまで世界中でいわれてるのに、まだ同じ繰り返しをするなんて驚きです。これは、アーティストが離れていっても仕方ないなと感じた今朝のグラミーニュースでした。

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