古家 正亨さんは
BTSの日本デビューショーケースでMCを務めて以降、日本で行われるBTS関連イベントのMCの多くを担当しています。業界人として、一ARMYとして彼らの日本活動を見つめてきた人。BTSとのたくさんのエピソードを持つ方ですので、いくつか記事を用いてご紹介。


2013年年末、渋谷O-WESTで行われた“防弾少年団 1st JAPAN SHOWCASE
多くの業界関係者が訪れたこのショーケース。終演後、彼らのパフォーマンスをその眼で観た者は一様に「とてつもない実力を備えたグループがデビューしたかもしれない」と興奮冷めやらぬ表情で語っていたことを今でも思い出す。確かに最高だった。切れのあるダンスパフォーマンス、ラップと歌の実力、そしてそれぞれに与えられた役割をしっかりこなす律儀さ。初々しさの中にある未来を見つめる自信に満ちたその眼差し……。それは、光り輝く数々の歴史を築いてきた今であっても、決して何一つ変わっていない。(GQ古家正亨による特別寄稿:BTS、大解剖より)
「僕たちは、東京ドームでの単独公演を夢見ています」
多くのK-POPアイドルが、先輩アーティストたちが東京ドームで単独公演をする姿を見て、それに憧れ、そして誰もが夢として挙げていた東京ドーム公演。ご多分に漏れず、リップサービスなのかと思いきや、真剣にその夢について語るRMの眼には、不思議とあの白い屋根、その姿が映っているように見えたのだ。
そしてそのわずか5年後、彼らはその夢を叶えることになる。(GQ古家正亨による特別寄稿:BTS、大解剖より)

16.12.15日本最終日大阪城ホール
「僕ら、ここで終わっちゃうのかなぁ」
2016年、大ヒットアルバム『WINGS』をリリースした直後に日本各地で行われた『防弾少年団 JAPAN OFFICIAL FANMEETING VOL.3 ~君に届く~』の会場でのことだった。打ち合わせや廊下での立ち話で「アリーナまで来たね」と声をかけると、「僕ら、ここで終わっちゃうのかなぁ」とJ-HOPEがふと呟いた。それは彼らにとって超えるべき目標は、もはや彼ら自身になっていた証であり、それに対する一抹の不安、葛藤の表れだったのだと思う。「いやいや、終わってなんかいないよ。東京ドームに行ってこそ、その瞬間が、防弾(BTS)の始まりじゃないか」そういう筆者に「そうですよね」と笑顔で答え、ステージに向かっていくJ-HOPEのその後ろ姿は、実に力強かった。(GQ古家正亨による特別寄稿:BTS、大解剖より)
そして、夢の東京ドーム……
ここまでの道は決して平たんではなかった。人気獲得と共に向き合わざるを得ない様々な重圧に耐えながらも、一歩ずつ着実に歩んできたBTSの東京ドームへの道。ゆっくり、そして時間をかけて5万人のファンが埋め尽くした会場を見渡し、目を潤ませながら、言葉少なく、夢を叶えた瞬間を味わっているようだった。(GQ古家正亨による特別寄稿:BTS、大解剖より)
「2018 MAMA FANS’ CHOICE in JAPAN」の授賞式
ドーム公演で伝えられなかった喜びをメンバーに伝えようと舞台袖に向かい、メンバーを待っていると、遠く離れたところから「古家さ~ん」とJIMINが駆け寄ってくれた。そして、
RMが「古家さん、デビューの時から、僕らの夢、共有してくれましたからね」といえば、
J-HOPEが「どうして控室に会いに来てくれなかったんですか」と語りかけてくれた。
そこにキラキラとした目で話に加わるJUNG KOOK、
はにかんだ笑顔でハイファイブしてくるSUGA、
喜びの体当たりをしてきたV、そしてそんなメンバーを笑顔で見守るJIN――。
世界的なスターの地位を得ながらも、あのデビュー当時と変わらない純粋な姿を見せてくれたBTSだった。
(GQ古家正亨による特別寄稿:BTS、大解剖より)

17.5.10一日限り

18.4.20横浜3日目

たくさん応募したのに、ことごとく外れたのでよく覚えてます🤭
「バンタン会食」の全てが心に刺さったというRMのコメント
「ああいうコメントを放つのは賭けだったと思う。でもそれだけ疲れてたんだなっていうのが正直な感想。あのときあの瞬間はどう思ってたのかな、と思ったら涙が止まらなかった。自分たちが今まで吐露出来なかった想いを、どう表出できるのかってバランスがすごく難しいんですよ。言いすぎてしまうとARMYを傷つけてしまうし、言わないとどんどん蓄積されてしまう。その言わない時間が長く大きくなると取返しがつかないから、今回吐露できたことはよかったと思う」
(ニッポン放送「Proof」の魅力に迫る特別番組『BTS「Proof」TRACKS』より)
K-POPのアイドルビジネスのスキームに対して
「自己犠牲の上で生まれてくる素晴らしさがK-POPにはある。でもそれは今の時代にそぐわないかもしれない。 K-POPグループの、海外アーティストと戦える頂点にいるメンバーから発せられたのは深い意味がある。韓国の音楽界にいろんな意味で波紋を投げかけたんじゃないか」
(ニッポン放送「Proof」の魅力に迫る特別番組『BTS「Proof」TRACKS』より)
- パラサイト、BTS…古家正亨が語る「世界の韓流」
- 古家教授の韓流・K-POP講座「リスクを冒して、勝機を得る ~ K-POPの成功に学ぼう」1~2
- 古家正亨、BTSなどアーティスト裏話の執筆依頼断るワケ「一番自分が嫌なのが…」
(K-POPバックステージパス発売イベント)
KPOP AWARDのインタビューでBTSについて古家さんがインタビューを受けた記録があったので、そちらもご紹介
正直この…BTSの記録っていうのはあんまりこう…もう意味を成さないんじゃないかなぁ
なぜならどんどん、彼ら自身が記録を塗り変えていってるんで…今やもう彼ら自身が記録なわけですよ。
これは彼らがきっと考えてることだと思うんですけど、彼らはけして記録を残そうとして活動してるわけではないと思うんですよね。むしろ、記録よりも記憶に残るARTISTになりたいって彼らはずっと言ってるわけですよ。
あとやっぱり、メンバーそれぞれがBTS(防弾少年団)としても色みたいなもの、これをどういう風に見せていけば良いのか…ARMYに対して提示していけば良いのかってことをしっかり自分たちでプロデュースできてるってとこが、やっぱりこの時代に、時代の寵児というか…こう、時代を象徴するアイコンになってる理由になってるんじゃないかなと。
ほんとすごいアーティストだと思いますよ。
多分もう出てこないと思いますよ、こういうアーティストは。