先にこちらの記事から。
IUは映画「ドリーム」のPRのため、本日(20日)にインタビューを行った。しかし、ムンビンさんの訃報をうけ、関係者は「訃報に残念な気持ちだ。故人に対する哀悼の意を表す」と伝え、インタビューの公開を24日に延期してほしいと求めた。また、BTS(防弾少年団)のSUGAも訃報をうけてサイン会を延期。RMも自身のInstagramのストーリーを通じて真っ黒な画面を掲載し、ムンビンさんを追悼した。元SISTARのヒョリンも同じくストーリーを通じて「そこでは苦しまないように願います」と故人を追悼。EXIDのハニもSNSを通じて真っ黒な画面を掲載し、ムンビンさんを追悼した。(Kstyle記事抜粋)数多くのアーティスト仲間達が哀悼の意を表し、ファンとの交流を延期や中止としている。
ムンビンさんは、4月8日タイ・バンコクで行われたユンサナとの公演後、体調不良を打ち明けたことがあったそうだ。コンサート後のライブ配信で彼は「実は大変だった。できるだけ顔に出ないように努力したけれど、ファンコンサートの時から少し顔に出ていたと思う。申し訳ない」とファンに謝罪したという。
ユンサナが「何が申し訳ないんだ。AROHA(ファン名)も理解してくれると思う」と慰めると、ムンビンは「もっと良くなるために努力している。これから運動もする。僕が回復してAROHAを幸せにしなければならない」とファンへの思いを伝えた。また「僕が選択した職業だから、僕が耐えなければならない」と強い意志を見せたばかりだった。(Kstyle記事参考)
そして「光と影」というタイトルにしたのは、彼らの言葉をここに残したいと思ったから。
まずは、昨年、ファレルと対談した(ローリングストーン)時のナムジュンの言葉

僕は業界全体の代表ではなくてその一部にしかすぎないから、業界全体のシステムについて、その良い点と悪い点、光と影について言及するのはとてもリスクのあることだと思うけど、良い点がひとつあれば必ず悪い点もひとつあるものだと思う。
すべてのKPOPシステムの中で、僕はラッパーとしてそのキャリアをスタートして、それは偶然だったのかもしれないし僕の運命だったのかもしれないけど、急にそのシステムの中心に身を置くことになって、その業界内の表も裏もすべて経験することになった。(中略)
でも僕たちの事務所の社長は他と違った。彼はプロデューザーだから音楽について本当の理解があると思う。彼は業界のシステムの良い点、クオリティや人材、テクニックを活かしたと思う。そして僕たちはいつもそれらを自分たちの気持ちとミックスしようと努力したし、僕たちは人間でファンも人間だということを常に伝えようとしてきた。
僕はただ音楽を作って人々の前でパフォーマンスする一人の人間。あなたはそんな僕たちのコンサートを見に来てくれた、きっと別の仕事をしてるまた一人の人間。そんな考えがあったから僕はずっと地に足をつけてこられたと思う。
だから僕は業界の練習生たちにずっとこう伝えたかった。君たちは人間だってことを忘れないで。君はこの業界で自分の仕事をする一人の人間で、どうか自分らしくいてほしいと。そして、僕たちのできることが人々に良い影響を及ぼしたり、お互いのバッテリーをチャージできるという事実。愛をもらったり与えたりできる相互関係にあること、それが僕にとってずっと大切なことだった。(ツイートで@kikoot7さんが和訳されたものです。ファレルとの対談のまとめでご紹介しています。)
明日リリースのD-DAYを聞いてから紹介しようと思っていたんですが、SUGAのBillboardインタビューではこんな話をしている。(一部抜粋)



僕だけでなく、誰もが死ぬ瞬間まで、孤独を自分の中に持っている。
どんなに深い関係で、他人とどれだけ関わって、どんなに友達が多くても、どんなに家族と会う頻度が多くても、心の中(内面)には常に孤独があります。
3年前からこの「孤独」というキーワードで始めたんですが、誰でも痛みを感じたり、苦悩したりすることはあるという点では、大きな違いがないと思います。それは僕も同じです。BTSの僕も、SUGAの僕も、ミン・ユンギも、Agust Dの僕も、いつも自分の中にそういうものがある。
周りから見たら、悩みも心配もないだろう、苦悩も感じないだろうと思われるかもしれませんが、そういう感情もあるんです。それとどう戦うか、どう乗り越えるか(克服する)方法を見つけようとしています。
そしてSUGAは、2018年のBillboardインタビューでも「孤独」について語っていました。その時もKPOPの仲間が帰らぬ人となった時でした。



「私たちは世界中の誰もが孤独で悲しいということを本当に言いたい。そして、誰もが苦しんで孤独であることを知っているなら、助けを求めたり、辛いときに辛いと言ったり、誰かを思い出したときには思い出したと言うことができる環境を作ることを願っています。」
この訃報後、追悼の意味もあったのかと思うのが…音楽祭でのSpringDay、そこでの彼らには一切の笑顔はなかった。


そして翌年の音楽祭、今回も引用されていたけど、その方と親しい友人関係だったIUが語ったのがこちら。IUは不眠症になった時期もあったのを知っていたので…涙がでた。


ユンギとコラボした「eight」IU×Prod.&Feat. SUGA of BTSも、先に旅立った友人たちを連想させると言われていたが、今回の「People Pt.2(feat.IU)」とも、曲が繋がっていると話していたし、同時期に制作していた曲だったというから、そんな思いがあったのかなと感じている。
それほどまでにKPOPの闇は深く厳しい…地に足を付けて立っていることがとても難しい、そんな世界なのだと今回も感じざるをえなかった。そして、なぜか意味も分からずに悪人扱いされがちなパンPDだけど、こういうKPOPの在り方を変えようとしてる人だと感じている。



