パンさんに書面インタビュー(2017)

2017年にパンシヒョクさんに書面でインタビューをしたKOREAREPORT記事をお借りし、纏めてみました。古い記事なので、もう今は‥あの頃のままの考えではないと思いますが、当時はこんな考えを持っていたんだなと読んでほしいかなと思います。パンさんのインタビューです。

単刀直入に尋ねる。防弾少年団の大ヒットの秘訣は何か?

実際のところよく分からない。うまく行ったあとでファンや記者、評論家の話を総合して見ると、パフォーマンスが良くて早くから音楽を世界のトレンドにあわせながら自分たちの話を描いたというのだ。すなわち、グローバルな若者達の共感を得たためだ。これにSNSなどの沢山のチャンネルを通じてコミュニケーションしながら親近感を与えたのが秘訣だったようだ。

「学校 3部作」、「花様年華 2部作」などのシリーズをどのように企画したのか

シリーズものは昔のグループもたくさんしてきたが、防弾少年団が久しぶりにチャレンジしたといえる。しかし、我々は意図的な企画は好きではない。外部からはそう見えるかもしれないが、刹那的なアイディアに依存する方ではない。ただ、防弾少年団自身の話をしなければならないという確固たる哲学があるだけだ。そういった部分を表現しようとしたら、一枚のアルバムに収めきれない膨大な量になった。無理にひとつのアルバムに詰め込むと内容が飛躍してしまうので分けて収めようと思った。特別な企画のポイントではなかった。ただ単に分けて出しただけだ。

デビュー初盤と現在を比べると、防弾少年団のカラーが少し変わった感じがする

どんな観点で見るかによって違うと思う。アイドル市場はコンセプトが重要なのだが、視覚的で音楽的なコンセプトを見たときに、確かに防弾少年団は沢山のカラーにチャレンジした。「変化したのではないか」、「防弾少年団が変わった」という言葉も聞こえるが、会社内部では「変化」や「変身」と言うような表現は使えなくなっている。10代20代のストーリーを語らなければならないという観点は一度も変わっていない。メンバーの年に合わせた音楽、流行、トレンドをそのときごとに取り入れているだけだ。元々持っていたコンセプトへの裏切りだと言ってファンが離れることもありうるが、そうではないところを見ると何か一貫性があるということを認めてくれたようだ。防弾少年団は最初から現在まで、自身の話、自身の世代のエピソードを語りながら普通だったら隠したいと思うような内容を率直に表現している。「今回はどんなコンセプトをする」というような企画は絶対にしない

メンバー各々がミックステープも出したり、コラボレーション活動も活発な方だが

それこそ自由にさせている。彼らの音楽には触れてはいけないからだ。ハイクォリティーな音楽を完成するために会社が手を貸すことはできるが、メンバーの音楽面における方向性には触れてはいけないと思う。メンバー本人の意思が一番重要だ。最終的に私に来るまでに、プロデューサーと自主的に検討するから、会社の立場としてはファンに聞かせるクォリティーなのかを最終的に決定するだけだ。国内外でコラボレーションの提案もたくさん入って来るが、私は全くタッチしない。原則はひとつ。歌手本人に連絡が来てアーティスト同士相性がうまく合って進行しようとすれば、会社はバックアップをするだけだ。会社がアウトラインを描いて先に提案したことはない。

防弾少年団のメンバーは、SNSのアカウントを活発に活用するが

メンバーに自由に使わせている。これもマーケティングとして企画したとか意図したことではない。我々は、何かをさせないようにするという文化はない。ただし、メンバーが個別でSNSをすることはチーム文化ではないからそれはしないほうがいいとお願いしてデビュー前からひとつのアカウントだけを作った。メンバー自らチームのアカウントだということをよく理解してSNSを楽しんでいる。皆が「オタク文化」が好きなので善なる循環をしている。メンバーがとても自由にたくさんのコンテンツを作るので、SNSに全部あげるのが難しいほどだ。

海外のファンが多いが、外国人のメンバーがひとりもいないというのが独特だ

実は、防弾少年団の海外での反応がこれほどまでだとは思わなかった。初めてロンチングする時、K-POPアイドルとして最小限の美徳は守ろうと思った。パフォーマンスが良くて総合プロダクションとして音楽にだけ依存しないで衣装やミュージックビデオにまで気を使っただけなのだが。若者たちの悩みというものは、全世界的に普遍のテーマで世代差もないので海外のファンの共感を得たようだ。そしてYouTubeでグローバルファンに近づきやすいという利点もある。防弾少年団のファンが、率先して海外ファンにアピールしようと翻訳して掲載するのがひとつの文化になっている。感謝するばかりだ。最近とても驚いたことがある。バルト海の近くにあるエストニアのあるダンスの教習所に「BTSダンスクラス」ができていた。とても不思議だった。

 最近の南北アメリカのツアーはどうだったか?

本当に期待以上だった。北アメリカで反応が良いということは知っていたが、南アメリカでも熱い関心を見せてくれた。チケット発売の時から爆発的な反応で驚いたし、南米から始まって北米、LAまで上って来てファンの規模が大きくなるのを見て驚いた。防弾少年団がこれほどなんだなあと、ハハ。実は、我々がこうなれたのは先代のK-POP歌手と会社があったからだ。だから我々も後進のためにウエスタン市場に進入していく道を開かなくてないけないという責任を感じた。

防弾少年団を「フクスジョ」と表現するのをどう思うか?

我々が先にいったわけではない。ところがそうやって他のアイドルたちと区分することで逆に我々がマーケティングをしていると思う方々がいるが、そう見られるのは嫌だ。はっきりと言うが、我々はそんなマーケティングは願わない。「フクスジョ」とう表現は好きだとか嫌いだとかいう事柄ではない。ブランド価値がない会社で防弾少年団がうまくいったのは事実だからだ。何の資産もない状態で出発して次第に成功したので「フクスジョ」という表現に納得はいくが、我々がマーケティングしたという誤解はしないで欲しい。

防弾少年団にないのは、不仲説だが

実際、不和がないのは当然のことだ。メンバー同士が本当に仲がいい。男7人が集まったのだから小さな喧嘩はよくするが、デビュー前からけんかしてもチームの中で解決するようにと教えた。これをメンバーが100%実践した。これほどまでに不和がないなんて有り得るのかと思うほどに7人がとてもうまく付き合っている。神話(SHINHWA)のように長く続くことができる秘訣ではないだろうか。

人気が多いほどにアンチも増えるのが事実だろうが

許容範囲があると思う。事実とは違うウワサを基に我々を侮辱したりメンバーのプライベートな部分まで批判すれば悪性の書き込みやアンチ以上だと判断する。既に警察に告訴状を提出したし、絶対に許すことはできない問題だ。匿名で嘘や悪口を言うのはありえない文化ではないだろうか。それ以下のことは表現の自由だと思う。インターネットは平等で匿名が保障された社会だからだ。しかし、それ以上は見過ごすことができない。今後も時間と費用を全て甘受して強硬な態度で対応する。何よりもメンバーがとても傷ついて苦しがっている。まだまだ若い青年たちだからだ。特に我々の音楽やコンテンツが悪質なウワサによって否定される時に最高に傷つく。唯一の自負心がデビューから現在までの我々が作ってきた真心をこめたコンテンツだからだ。あまりにも度を越しているので、メンバーを保護するために善処や合意なしに強硬に対応している。

歌手PSYが韓国歌手としては初めて、2012年に「江南スタイル」でビルボードに登場した時、全国民がひとつになって彼を応援した。それから5年後、今回は防弾少年団が新しい歴史を書きかえた。アイドルグループとしては初めて「2017 ビルボード・ミュージック・アワード」の「トップ・ソーシャル・メディア・アーティスト」部門にノミネートされるという栄誉を抱いた。

候補者だけ見てもどれほどのクラスなのかが予測できる。ジャスティン・ビーバー、アリアナ・グランデなどが主人公だ。5月1日にファン投票が始まるが、防弾少年団の莫大な国内外のファンであるA.R.M.Yを信じるしかない。Big Hitエンターテインメントのパン・シヒョク代表も控え目ではあるが、ある程度の期待をかけている。

防弾少年団はビルボードが絶賛するほどのボーイズグループだが、秘訣は何か?

我々の話を音楽を通じて語り続けているからではないだろうか。K-POP歌手の中で自分自身の話をするグループは多くはない。一方、アメリカでは、自分自身の話をする歌手がとても多い。防弾少年団は危険だともいえるようなテーマにも果敢にチャレンジする。だからこそ西洋の批評家が新鮮だと感じるようだ。ビルボードが、まるで自分たちのプロモーションだと見られるほどに熱心に記事を書いてくれる。最近出た「テーマのあるK-POPがジャンルを乗り越えるか」というタイトルの記事が記憶に残っている。現在の我々の世代の若者達の感情を音楽で表現する私と我々の子供達の話を記事にうまく盛り込んでくれた。

防弾少年団は韓国より海外でもっと認められている感じがするが

そのようでもある。しかし、さびしいというよりは、我々自身をよく理解しているだけだ。韓国では、ニュースを通じた認知度は高いが、実は防弾少年団が音楽で大ヒットしたグループだと認識されていないのが事実なのでしかたがない。私自身は、アメリカ音楽とアメリカ文化だけを見て育ったのでそちらに対する偏りがある。それで防弾少年団の音楽もそちらに合わせるように指導している。しかし、防弾少年団はK-POPグループだから、音楽を除いた部分では韓国に合わせようと思う。防弾少年団のパフォーマンスは、K-POPの乱れのない完ぺきな群舞とアメリカではやりのパフォーマンスを加えて作っている。だから国内外で愛されるのではないだろうか。

今年、ビルボード・アワードの「トップ・ソーシャル・メディア・アーティスト」部門の候補に上がったが

本当に想像もしなかった。候補者の映像が公開されたが、ぴったり7分30秒に防弾少年団が出ていた。私がちょっと鈍いほうなのだが、その瞬間はさすがにわくわくした。受賞の可能性?もちろん受賞すれば良いが、候補に上がったことだけでも本当に嬉しい。候補があまりにも輝やかしい顔ぶれなので簡単ではないが、この賞はファンが作ってくれる賞だから我々の熱烈なファンA.R.M.Yに小さな期待をかけてみようかとも思っている。しかし、受賞より授賞式への参加を心から望んでいる。ちょうどその日は、示し合わせたようにスケジュールがない。まだ招待状をもらってないが、メンバーもとても期待しているし緊張している。

2013年6月にデビューして、いつのまにか 4年がたったがどんな心境か

感無量だ。私は欲も野心も多いほうだ。最初、何の根拠もなしに、「大賞をとれる歌手」、「韓国最高の歌手」を作りたいと考えた。中間で嘲笑されたし、誰かはあわれがっていた。何といってもメンバーたちも最初はこうなるとは思ってもいなかった。「会社で最善をつくしてくれるだろう」くらいに思っていたようだ。それでメンバーは少し遅れて私の夢に共感した。彼らの目にも現実として感じられ始めたからだ。去年大賞を総なめした時、私の立場としては正直「ウワー」までではなかった。でも最近のできごとがもっと信じられない。私が憧れたアメリカで韓国の音楽をそのまま、防弾少年団そのままが愛されているので、ここまで成功したのに驚くばかりだ。

今のメンバーはどのように選んだのか

実は、私は浅くたくさん聴くよりは、音楽も偏食するタイプが好きだ。ある人物の音楽を聞いたが、ヒップホップをすごくたくさん聴いたらしくてすぐにソウルに連れて来た。彼の周囲でヒップホップをしていた人がRAP MONSTERを紹介してくれて音楽を聞いてみたが、私の基準でもとても上手だった。無条件デビューさせようという使命感を感じた。会社側では、アイドルでなければ成長するのが難しいというのでヒップホップをするアイドルを作ることにした。オーディションをしてSUGAに会って、ダンスのホソク(J-HOPE)を合宿させてヒップホップを教えた。そうやって少しずつメンバーを構成するうちに今の防弾少年団になった。

メンバーの自慢をして欲しい

ひとりずつ説明するのは気恥ずかしいが、みんな音楽における情熱でここまで来ることができた。音楽に対する情熱がとんでもない。これがまさに歌手の本分ではないだろうか。7人全員がとても賢明で、チームとしてもそうだ。各自がチームでどんな役役割なのか、自分は何をしなければならないかをよく理解している。男7人が集まったので喧嘩をしないわけではないが、その度に個人ではなくチームで解決しようとしてきた。立派で純粋で、皆が善良だ。訳もなく善良なのではなくて驚くほどに芸能人らしくない。常識があって信念があって善良な彼らが、防弾少年団のRAP MONSTER、SUGA、J-HOPE、ジン、V、ジョングク、ジミンだ。私も彼らと一緒にいるととても驚くことが多く、学ぶことが多い。

会社の代表として彼らに望むことがあるとしたら

音楽においてはずっと本人がしたいことをしたら良いと思う。仕事以上に楽しみながら本人が好きな音楽を続けていってほしいと思う。後日、ソロでミュージシャンとして独自に音楽をするほどに成長してほしい。正直、今はまだひとりではできないメンバーもいるから。しっかりと成長して真心のこもった歌詞をずっと書いてほしいと思う。

新人アイドルたちが、防弾少年団をロールモデルだと言うが

音楽については、音楽に対する情熱を忘れず、ファンがどれほど大切な存在であるかを忘れてほしくないと願うだけだ。それほど守っていきにくことだから。私は初心を忘れないようにということもあまり言いたくはない。成長すればいい待遇を受けるべきではないか。そのために成長するのだから。音楽への情熱と成功させてくれた人々に対する感謝だけを忘れなかったら全てうまく行くのではないかと思う。特にアイドルのファンは、自分の生活を犠牲にして応援するから。

ファンA.R.M.Yにもとても感謝しているだろう

海外のファンの中ではアメリカのファンが一番多い。ところで我々の場合、世界的にファンの傾向が等しい。驚くほどに全体の利益をいろいろと考えるようだ。防弾少年団という共通分母で出会った集団として、皆が一緒に善なる行動をしようと思っているのが感じられて胸がいっぱいになる。メンバーや会社とスタイルもよく合っていると思う。名前はA.R.M.Yだが、あまりにも攻撃的でない。そして男性ファンも割合的には多い方で、その点でも我々の自負心だ。

究極的な目標やビッグピクチャーがあるとしたら?

そういうものを描くタイプではない。ただ与えられたものひとつひとつに最善をつくすだけだ。ファンに防弾少年団がずっと成長しているということをお見せしたい。メンバーもそう思っている。いつかは成長が止まると思うが、そうならないように最善をつくすつもりだ。軍隊に行くまでは防弾少年団がずっと成長し続けたらいいだろうが、その後は神だけが知っているだろう。まだ頂上ではない。今からがスタートだ。もっと一生懸命しなければならない。

メンバーに代わってファンにメッセージを伝えるとしたら?

防弾少年団がここまで来れたのは、100%ファンの力です。私と防弾少年団は、職業だから単にしたい音楽をしただけだが、ファンの愛のおかげでここまで来ることができました。これからもファンを大切にして一番価値ある存在だということを忘れないで一生懸命音楽を作っていくので、ずっと防弾少年団を愛してください。心から感謝しています。

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