Coldplay X BTS

イギリスで結成されたロックバンド。
・全世界トータルセールスは1億枚以上を記録している
・『グラミー賞』7回受賞(29回ノミネート)

世界的な人気にもかかわらず、広告などのタイアップの使用を拒否し楽曲の保護的な姿勢を保っていた。
過去にはゲータレードやコカ・コーラ、ギャップから「Yellow」、「Trouble」、「Don’t Panic」の楽曲使用を求めて数億円の契約を持ちかけられているが、すべて断っている。
クリスによると「企業戦略に僕らの曲が使われてしまうと、バンドの方向性を見失ってしまう可能性がある。」と語っていたが、2008年、アルバム、美しき生命:VIVA LA VIDA リリース時に、アルバムプロモーションの意味合いも兼ねて、アップルのiPod+iTunesのCMにメンバー自身も出演する形で「Viva La Vida」が使用された。(Wikipedia引用)

コラボの話は「Fix You」公演以前からあった!!
BTSはかねてから好きなアーティストとしてコールドプレイをよく言及してきた。ポスト・ブリットポップの期待株としてデビューしたコールドプレイは、時間が経つにつれて次第にアリーナ向けのバンドへと成長し、音楽についてはロックだけでなく様々なジャンルを吸収し、大規模な観客と一緒に歌える定番曲を多数つくってきた。

世界的に高い人気を集めるようになり、段々ホールからアリーナへ、アリーナからスタジアムへと公演会場の規模が大きくなっていったBTSにとっては、参考に値するような、影響力のあるアーティストだったはずだ。両グループの間でコラボレーションの話はとっくにやり取りされていた。そこでティーザーを公開するかのように、BTSは自身の名前を掲げた2021年『MTV Unplugged』でコールドプレイの「Fix You」をカバーした。

My Universe BTS X Coldplay 
公開日:2021年9月24日

多くの人たちがステージにポジティブな反応を示したが、そうでない人たちもいた。特に、「ドイツの ラジオパーソナリティによる人種差別発言事件」は象徴的なものだった。コールドプレイのファンを名乗る同パーソナリティは、「Fix You」のステージに対する酷評をはじめ、韓国人グループのBTSに対する差別発言を憚らなかった。新型コロナウイルスによるパンデミック以降、ヨーロッパやアメリカ大陸を中心に深刻化しているアジア人に対する嫌悪ムードの中、全世界級の人気歌手であるBTSさえも嫌悪から逃れられないということを示したこの事件は、多くの人たちに憤りを抱かせた。ドイツをはじめとする全世界のARMYが彼を批判し、謝罪を求め、そのラリーが続いた結果、それまで一緒に協業してきたアーティストたち、スティーヴ・アオキ、「Euphoria」などを作曲したDJスウィベル、ホールジー、ラウヴなどが批判の声を上げた。BTSが被った差別発言の被害に関する報道に及び腰だった『ビルボード』誌なども、他のアーティストたちの連帯の末に記事を出すようになった。
BTSは前述した事件がある前に、多数のアジア人女性が犠牲となったアトランタ連続銃撃事件に哀悼の意を表し、憤りを覚えるとの立場を表明していた。コールドプレイも1996年にデビューして以来、何度も人種差別に反対するという立場を明らかにしてきた。彼らの協業曲「My Universe」は、「ドイツのラジオパーソナリティによる人種差別発言事件」の前から議論されてきた件だったが、結果的にはこのような流れによって「And they said that we can’t be together / Because, because we come from different sides」という歌詞がより大きな響きを持つようになった。音楽的に目指しているところが似ている両バンドの出会いだったからこそ、アウトプットがより自然なものになったと言える。「My Universe」はコールドプレイにバンドキャリア史上初めてHOT100へのホットショット・デビューというプレゼントを贈り、今なお順調だ。(Weverse引用)


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